香典のお札の向きと基本マナー


香典を渡すときには、お札の向きにもマナーがあります。葬儀や法事の場で失礼にあたらないよう、正しい向きを理解しておきましょう。


1. 香典で使うお札の選び方

  • 新札は避ける
    葬儀は不幸を弔う場なので、準備したばかりの新札は避けるのが一般的です。古めのお札や折り目のついたお札が適切です。

  • なるべくきれいなものを
    汚れや破れがひどいものは避け、清潔感のあるお札を用意します。


2. お札の向き

香典袋にお札を入れる際の向きは、地域や宗派によって若干の違いがありますが、一般的には以下の通りです。

  • 人物の顔が上向き・表向き
    お札の肖像(人物)が香典袋の表側に向くように入れます。

  • 封筒の口を上にして入れる
    封筒の口が開いている側を上にして、スムーズに取り出せるようにします。

  • 裏向きで入れる場合もある
    「故人を敬う」という意味で、人物の顔を裏向きにして入れる地域もあります。事前に確認できれば安心です。


3. 香典袋の表書きとの関係

香典袋の表書き(「御香典」「御霊前」など)とお札の向きも意識します。

  • 表書きが上になるように、封筒の表側に肖像が向くようにセットする

  • 複数枚のお札を入れる場合も、すべて同じ向きで揃える


4. 注意点

  • 折り方や曲げ方は最小限
    お札を強く折り曲げるのは避け、封筒に収まる程度に軽く折る

  • 香典袋の扱いも丁寧に
    汚れやシワがないように整えて持参する

  • 宗教・地域の慣習を確認
    浄土真宗、仏教、神式などで香典のマナーが異なる場合があります


まとめ

香典のお札は、表向き・肖像が上向きに入れるのが基本です。新札を避け、封筒の口を上にして丁寧に入れることが大切です。宗派や地域によって微妙な違いがあるため、事前に確認して失礼のないように準備しましょう。

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