リボ払いの罠と、クレカを「ポイントマシン」に変える裏技
クレジットカードを手に入れると、つい「何でも買える」という感覚になりますが、初心者こそ知っておくべき**「資産を減らす罠」と「資産を増やす裏技」**があります。
2025年現在、キャッシュレス決済は進化していますが、基本的な仕組みは変わりません。賢く使いこなすための重要ポイントを解説します。
1. 恐怖の「リボ払い」:なぜ多くの人がハマるのか?
「毎月の支払いが一定で安心」という言葉の裏には、非常に高い手数料が隠れています。
手数料は「年率15%」が相場
銀行の普通預金金利が0.01〜0.1%程度の時代に、リボ払いはその**150倍以上の年利15%**がかかります。
具体例: 10万円をリボ払い(月々5,000円返済)にした場合、最初の1ヶ月で約1,200円の手数料が発生します。支払った5,000円のうち、元金(借金)は3,800円程度しか減りません。
「残高が見えなくなる」罠
リボ払いの恐ろしさは、いくら買い物しても月々の支払額が変わらないことです。気づいた時には「残高が100万円を超え、毎月の支払いのほとんどが手数料(利息)に消えている」という状態になりかねません。
対策:設定を必ず「1回払い」に
カード発行時、ポイントプレゼントに釣られて**「自動リボ設定」**にチェックを入れてしまう人が多いです。届いたらすぐにマイページで「1回払い」になっているか確認しましょう。
2. クレカをお得に使い倒す「ポイント活用の裏技」
逆に、正しく使えばクレジットカードは最強の節約ツールになります。
「固定費」の一本化は基本中の基本
家賃、光熱費、スマホ代、サブスク代をすべて高還元カードに集約しましょう。これだけで、何もしなくても年間数千〜数万ポイントが貯まります。
ポイント「三重取り」のルート
単にカードで払うのではなく、以下のルートを通るのが現代の裏技です。
ポイントサイト(ハピタス、モッピー等)を経由: ネットショッピングの前にサイトを踏む(+1%)
クレカからスマホ決済(PayPay, 楽天ペイ等)にチャージ: チャージ時にポイント付与(+0.5~1%)
スマホ決済で支払う: 決済時にポイント付与(+0.5~1.5%)
これで、1回の買い物で合計**2.5〜4%**近い還元を受けることができます。
「特約店」を使い分ける
コンビニ派: 三井住友カード(NL)をスマホのタッチ決済で使い、最大7%〜20%還元(※条件あり)を狙う。
Amazon・スタバ派: JCB CARD Wを使い、常にポイントを数倍にする。
自分が一番お金を使う場所に合わせて、メインカードを使い分けるのが正解です。
3. 貯まったポイントの「出口戦略」
貯めること以上に大切なのが「何に使うか」です。
1ポイント=1円として支払いに充てる: 最もシンプルで無駄がありません。
「ウェル活」で1.5倍にする: ウエルシア薬局で毎月20日にTポイント/Vポイントを使うと、1.5倍分の買い物ができます。
マイルに交換する: 旅行が好きな人なら、1ポイントの価値が数円以上に跳ね上がる可能性があります。
まとめ:カードは「借金」ではなく「決済ツール」
クレジットカードは、**「現金で払えるものを、あえてカードで払ってポイントをもらう」**ための道具だと考えましょう。
リボ払い、分割払い、キャッシングには絶対に手を出さない
支払いは常に「1回払い」
自分の生活圏(楽天、Vポイント、ドコモ等)に合わせてポイントを絞る
このルールを守れば、カードはあなたの家計を助けてくれる強力な味方になります。
次は、クレジットカードのポイントをさらに効率よく貯めるための「経済圏(楽天経済圏 vs Vポイント経済圏)」の選び方についてお話ししましょうか?